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アイデアレビュー:Instagramで1年のベストを振り返る『2015 best nine』

アイデアレビュー 写真 Instagram


2015 best nine
by Lip Inc. 引用

2015 best nine』は、Instagramで2015年に「いいね」のついたベスト9の投稿を、1枚の写真にコラージュしてくれる、Instagramで投稿している人なら誰もが「ちょっと見てみようか」と思うサービス。

アイデアの概要

ninepics by Lip Inc. 引用
  • 2015年のどの投稿が人気だったのかを簡単に知ることができる
  • アカウントを指定するだけで使える
  • 2015年を写真(投稿)で振り返れる
  • ベスト9のコラージュ写真を簡単に作成できる
    • コラージュは一枚の画像として生成される
  • 作成したコラージュを簡単にFacebookやTwitterにシェアできる
  • 自分の投稿だけでなく他人の投稿や任意のハッシュタグのベスト9も見ることもできる
  • Instagramベースのサービス
    • おそらくInstagram APIを使用

使い始める気軽さやシェアのしやすさなども、Instagramのユーザーの使い勝手に合っている。

アイデアのポイント

今年1年を振り返る楽しさの提供

  • 1年の終わりには、きっと誰もが今年1年の出来事や自分自身を振り返るもの。振り返る方法のひとつとして、簡単で楽しいツールを提供した点。

みんなの「いいね」で振り返る

  • 自分の今年を他人がコラージュしてくれる楽しさ。
  • 「自分の思い出」ではなく「他人のいいね」で1年を振り返るという面白さ。

ベスト投稿をセレクト、コラージュ

  • ベスト写真(投稿)を自動でセレクト、おしゃれにコラージュし提示してくれる点。

「2015年の私」をおしゃれに簡単にシェア

  • Instagramを使うユーザー層のシェアの楽しみを増やした点。

ここが惜しい

シンプルなコンセプトに対して、完成度の高いサービスを提供しているが、強いて挙げれば次のような点が気になった。

「年」という括り

年をまたぐ写真は、投稿のタイムスタンプで厳密に区切られてしまう。2016の0時1分にたくさんのlikeを受けた投稿をしても、2015年とは扱われない。年越しのイベントは色々あるが、このサービスでは0時1分を翌年と扱うべきではないと感じる。 たとえば前後1日を許容すれば、人間の感覚に近い「年」で抽出できるんじゃないだろうか。

使われる日の偏り

今年のベスト9は、やはり今年の最後、つまり12月31日まで投稿してからシェアしたいもの。つまり年末・年始には爆発的に使われるが、それ以外ではほとんど使われない可能性がある。

Like(いいね)数という基準

著名人のように大量のLikeをもらわない一般のユーザーは、自分のアカウントを指定しても、かなり似た写真が並んだり、実感の伴わないベストが選ばれてしまうかもしれない。 Like数という基準自体が、ある程度のボリュームを持たなければ、「自分の今年」から大きく離れてしまい得る。

この点はInstagramがLikeを基準としている以上、根本的な改善はできない。しかし、他者によるLikeではない、自分の実感により近いベストな投稿を見つけるための指標、というアイデアにはつながる。

コラージュの制限

コラージュがやや単調。Best 9というコンセプトであり、同一サイズの9グリッドで並べるのはスタンダードであるべき。

しかしたとえば、Like数に応じてサイズに差を付けるものなど、もうひとパターンでもあると、画一的な印象が変わるのではと思う。

このアイデアからアイデアを考える

「1年を振り返る」という観点から

  • Twitterで自分が今年1年つぶやいたワードのタグクラウドを表示
    • 自分のつぶやいた言葉を見て1年を反省できる
  • プロ野球に今年入団した選手、引退した選手一覧
    • 野球ファンがしみじみと読んだり、みんなで見て盛り上がれる

「ベスト○○」という観点から

  • 今年1年、SNSサービスで一番「いいね」してくれた友達ベスト10を表示
    • よく「いいね」をしてくれる、自分を見てくれている友達に感謝できる
    • よく「いいね」をしてくれるお客様を知り、サービスできる
  • 家計簿アプリで今年1年で買った高いものベスト10を表示
    • 今年1年のお金使いを反省
  • Youtubeの動画のうち、再生回数が多い順にベスト100を表示
    • Youtubeの歴史上のベスト100を表示
  • 今年1年のあらゆるベストを並べて見られるサービス
    • クックパッドで一番つくれぽの多いレシピ
    • 食べログで一番評価の高いお店
    • 本のベストセラー
    • 映画の興行収入
    • 選挙の得票割合(有権者数÷得票数)

総評

誰かとシェアする楽しさをベースとしたSNS。そこに集まったコンテンツから、またシェアしたくなるものを生み出せれば、価値あるサービスとなる。 与えられる価値のひとつとして、「ある期間のベストコンテンツ」「ある人のベストコンテンツ」など『ベスト○○』という視点は、定番のものであり続けると思う。

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